

LACOSTEVOL.1
ミックス感覚でスタイルを遊ぶ、
クリエイティブ・ディレクター長尾悦美の5コーディネート
各ジャンルで活躍するキーパーソンが、独自のセンスでラコステを着こなす連載「MY STYLE WITH LACOSTE」。第1回は、自身のファッションやライフスタイルも注目を集める、長尾悦美さんが登場。彼女らしさを形作るパーソナルな魅力をお届けします。
Yoshimi Nagao
Freelance Creative Director
1981年、北海道出身。10代の頃からセレクトショップスタッフを経て、2012年より髙島屋「STYLE&EDIT」のバイヤー、ディレクターに就任。現在はフリーランスディレクターとしてショップディレクションを手がけるほか、若手デザイナーの海外進出を支援する「FASHION PRIZE OF TOKYO」の審査員も務める。

Style #1
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バケットハット ¥9,900(税込)
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ショートパンツ ¥20,900(税込) / Harajuku Exclusive
- Other items are personal owned
Q1
まずは、ラコステというブランドについて。
どんな印象がありますか?
自分にとっては、“フレンチ・ラコ”と呼ばれているフランス製のヴィンテージが基本でした。10代の頃にヴィンテージショップで出会って、その時に子どもの頃から着ていたポロシャツがファッションとして楽しむものへと変わった気がします。レトロなスポーツウエアという魅力もそうですが、プレッピーな持ち味にも惹かれますね。今日着こなした赤のポロシャツ(Style #1)は、メイド・イン・スペインのヴィンテージ。私の私物です。ポロシャツといえば半袖がメジャーですが、あえて長袖というのがカッコいいと思うんです。ヴィンテージのシャンブレーシャツと重ねて、ボトムはデニムのハーフパンツ。赤の濃淡のコーディネートに、NYのアーティストにペイントしてもらった1点もののジャケットをプラスしました。


Q2
今回はラコステの新作と原宿店で展開するヴィンテージアイテムを、
ご自身のワードローブと合わせていただきました。
ほかにスタイリングのポイントや、意識したことはありますか?
ポロシャツやニットのようなベーシックアイテムをアレンジする着こなしのほかに、今っぽいデザインのパイル地ハーフトップ(Style #5)も気に入っています。NYのブランド、ワイルドルーツのデニムと一緒にアスレジャーなストリートスタイルをイメージしてスタイリングしました。あとはヴィンテージラコステのボーダーのタンクトップ(Style #4)。これは夏らしいカラーとヴィンテージならではの雰囲気を活かしたくて、スエードパンツと組み合わせました。そこにフランスのアーティスト、ババドゥドゥのドローイングが目を引くジャケットも取り入れて、思い切り遊びを効かせたコーディネートに。どの着こなしでもそうですが、どこかに必ず女性らしいポイントを入れるのが好き。ポロシャツ×スリット入りのタイトなスカート(Style #2)という着こなしも然り。このコーディネートでは、スニーカーとシアーなストッキングを合わせたりもしています。靴やアクセサリーでフェミニンなムードをプラスしたり赤いリップを効かせたり、ということも多いです。

Style #3
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ニット ¥18,700(税込)
LACOSTE HERITAGE / Harajuku Exclusive - Other items are personal owned
Q3
自分ファッションスタイルに
欠かせないものは?
今回も、王道の白のポロシャツにはクロシェ編みのフェミニンなビスチェをレイヤードしてモードに演出(Style #2)したり、ヴィンテージのライン入りニットには現代的なエッセンスを加えたり(Style #3)していますが、異なるテイストや要素のミックスはキーかもしれません。今のものとヴィンテージ、メンズとレディース、さまざまな年代……というように、カテゴリーの境界を越えて楽しむという感じです。親の影響もあり子どもの頃からトラッドやプレッピー、アメカジに親しんできたのですが、ベースは今でもそこにあると思います。そこに、アーティスティックなアイテムやモードなブランドを組み合わせたり……。あとは私、アイテムを選ぶ時には素材を重視します。素材が好きなんですよね。チープなものでも、ラグジュアリーなものでも、素材が持つ個性がインスピレーションをくれるんです。

Style #4
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タンクトップ ¥4,400(税込)
LACOSTE HERITAGE / Harajuku Exclusive - Other items are personal owned
Q4
2023年にフリーに転身し、新たな動きでも注目を集めていますね。長尾さんのこれまでを振り返り、ターニングポイントになった出来事は?
大きな転機はいつも、周りの人や人脈から生まれることが多かったです。私は30歳で地元の北海道から上京して、31歳から買い付けの仕事を始めたので、バイヤーのキャリアとしては遅咲き。でも、長年売り場に立って流れを見てきた経験が、自分の持ち味になっているように思います。性格的にどこか天邪鬼というか……人とは違うことをしていくという部分があって、自分のスタイルを貫いてきました。それはキャリアについても言えること。今後もその姿勢は変わらないですね。「FASHION PRIZE OF TOKYO」の審査員も務めているということもあり、ファッション界の若い世代に対するサポートやクリエーションを伝える活動へ、より積極的に関わっていきたいと思っています。


Style #5
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タンクトップ ¥9,900(税込)
/ Harajuku Exclusive -
アウター ¥37,400(税込)
- Other items are personal owned