
LACOSTEVOL.10
ミックス感覚に高感度なヒネりを加えて。
片山久美子の5コーディネート
各ジャンルで活躍するキーパーソンが、独自のセンスでラコステを着こなす連載「MY STYLE WITH LACOSTE」。第10回は、「CITYSHOP」/「y YO」などを手掛けるクリエイティブ・ディレクター/バイヤーの片山久美子さん。ヴィンテージにモード、クセのあるアイテムもさらりと着こなす、ハイセンスなマキシマリストが登場。




LACOSTEVOL.10各ジャンルで活躍するキーパーソンが、独自のセンスでラコステを着こなす連載「MY STYLE WITH LACOSTE」。第10回は、「CITYSHOP」/「y YO」などを手掛けるクリエイティブ・ディレクター/バイヤーの片山久美子さん。ヴィンテージにモード、クセのあるアイテムもさらりと着こなす、ハイセンスなマキシマリストが登場。
Creative Director
1981年静岡県生まれ。セレクトショップのバイヤーとして経験を積み2015年から「CITYSHOP」を手掛ける。現在はフリーランスとして活動しており、カシミアブランド「y YO」を始め、さまざまなプロジェクトに携わる。






Q1
ラコステには、例えば“ワニのモチーフ”や“テニス”、“ポロシャツ”というように、確固たるアイコンがありますよね。今では誰もが知っているようなアイコンですが、同時に進化も続けている。今回の私のコーディネートにも、デニムのような色に加工を施したメンズのポロシャツ(Style #5)や、テニスプレーヤーの刺しゅうが模様のように入っているセットアップ(Style #3)のように、新しい切り口や解釈でアップデートされたアイコンたちが取り入れられています。ブランドの世界観についても、スポーティでエレガントな持ち味を守りながらも、コレクションラインはとびきりモダン。以前パリのファッションウィークの時にショールームを訪れた際に、コレクションがとても新鮮に目に映ったのを覚えています。私自身が歴史や伝統がありフィロソフィーが確立されたブランドが好きなので、ラコステのそういったクリエイションに心惹かれます。





Q2
テイストをミックスして、異素材を重ねて、そしてコーディネートにクセや違和感というツイストを加えていく……というのが私のスタイル。周りからは「盛り師」と呼ばれてます(笑)。だから、シンプルに1枚で着こなすということはほとんどないんです。そういう好みは、デニムのポロシャツのコーディネートしかり(Style #5)、ボーダーのニットワンピースのコーディネートしかり(Style #2)、今回のコーディネートにも出ていると思います。定番のアイテムも、新しい見せ方や魅力を探してみる。2枚のポロシャツを重ねたスタイル(Style #1)がそうですね。これは、「王道のポロシャツをフレッシュに楽しむには?」というテーマがスタート地点。袖をまくったり裾にノットを作ったり。色の見え方のバランスやシルエットのバランスで、変化をつけたいと思いました。こういうスタイルの根底にあるのは、体型のコンプレックスがいろいろある中でも自分らしくファッションを楽しみたいと思う気持ち。異なる素材やテイストをミックスしながら、スタイリングを組み立てていく作業が楽しいんです。あとは、ヴィンテージにも目がありません。グリーンのシアーなトップスとネイビーのパンツを合わせたルック(Style #4)は、そのままだとクリーンな印象ですが、ここにヴィンテージのレースコルセットとクリア素材のベルトを加えてアクセントにしています。古いものならではの独特のニュアンスが加わり、コーディネートに奥行きが出るのが魅力です。





Q3
アメリカの同時多発テロが起こった2001年、私は大学生でした。当時の混沌とした状況下のNYで、「テロに屈しない」という意思のもとファッションウィークを敢行したブランドがあるというニュース記事を読み、衝撃を受けました。その時、「なぜこの状況でショーをやる必要があるのだろう?」と思い、その理由を知りたいという気持ちになったんです。これが、ファッション業界へ進む決定的なターニングポイントになりました。フランスに留学した経験も大きいですね。私は学生の頃から、女性が服を着る行為そのものに強い興味を抱いていたんです。こういった思いに後押しされて、25歳の時にアシスタントバイヤーとしてキャリアをスタートしました。それから約20年間、この仕事一筋で、今から2年半ほど前に独立。現在はショップのディレクションも手掛けています。加えて、2025年にはスタイリストの高木千智さんと共にカシミアのブランド「y YO(イーヨ)」もスタートしました。私はバイヤーという仕事を、服の作り手であるデザイナーと受け取り手であるお客様の間にある架け橋だと思っているんです。デザイナーが命をかけて生み出したクリエイションを、その鮮度と魅力を保ちながら、ショップ独自の付加価値を乗せて世の中へと届ける。それが役目だと思っていますし、作り手の物語を伝えることに意義を感じています。

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