もともとテニスやゴルフをする時に着ていた服だということもあって、私の中では「ザ・スポーツブランド」というイメージがありますね。だから、ファッションアイテムとして着こなす場合でも、やっぱりスポーティにまとめるのがかわいい。そして、そこに小物やアクセサリーなどをプラスすることで、街に出かけるスタイルにアレンジするのが好みですね。そんなバランスで、今回もコーディネートを考えました。例えばグリーンのトップスとショートパンツ（Style5）。カジュアルな組み合わせだったので、ブラウンのビスチェを重ねて、バッグやスニーカーも落ち着いた色味に。カラーonカラーだけど大人っぽくまとめたいと思いました。また、今回はゴルフラインのミニスカートを選んでいて（Style1）、これこそスポーティな雰囲気で着こなしたいと手に取ったんです。ラコステの新作からライン入りのTシャツとハイソックス、スニーカーを組み合わせ、私がセレクトしている小物ブランド「Klear」のサングラスと、シャネルのバッグをアクセントに。

とにかくカラフルが好き。色と色を掛け合わせてコーディネートするのが定番になっています。例えば、単色のコーディネートは滅多にないというほどです。ウエストのロゴが目に留まったセットアップ（Style3）も、色をポイントにして着こなしたいと思いました。上下白の爽やかなムードを生かして入れるなら、パステルカラー。水色のスニーカー×ピンクのソックスという足元、そしてカチューシャでもピンクを入れています。そう、色の中でも特にピンクが好きで、ピンクを軸にほかの色を合わせたりしますね。バッグや服も、ピンク色のものがあれば必ず選ぶというほど。ラコステの定番のポロシャツにも、そんな好みが表れているかもしれません（Style2）。このポロシャツ、いつもの自分なら淡いトーンの色を選ぶと思うのですが、胸元のワニのグリーンとの鮮やかなコントラストが気に入ってしまいました。ジャストなサイズ感で、デニムと合わせて。デニムも私のワードローブの定番でいくつも持っているのですが、今回はシシクイのピンクのステッチが効いたブルーデニムが気分にピッタリ。シンプルな着こなしなので、腰にスカーフを巻いて変化をつけました。

小学校の頃からファッションが好きでしたね。Speed世代なので、当時はダボっとルーズなストリート系ファッションをしていました。18歳でアパレルの世界に入ったのですが、それ以降は黒やブラウンが基調のスタイルだったんです。そこから今は180度変わって、超カラフル。今のスタイルになったのは、ちょうどコロナ禍の頃。あの時の世の中の状況も影響していたと思うんですが、自分の中で何か変えなければという焦りがあった時期でした。それである日、ピンタレストなどで海外ファッションを見ている時に、カラフルなファッションに出合って。可愛くて楽しそうな雰囲気に心惹かれて、自分のファッションにも反映してみたんです。子どもが産まれてからは、親子でリンクしたコーディネートも楽しんでいますね。ファッションは、自分の気分やテンションを変えてくれるもの。自分だけじゃなく、家族みんなのテンションも。好きな服や気合いの入ったおしゃれで、その日1日が全然違うと思うんですよね。だから、色もそうですが着こなしのストーリー性も大事にしています。ラコステらしいトラッドなトップス（Style4）も、Nounlessのチェックのロングスカートでスクールガール風のいで立ちに。バッグはオソイ、足元はAmeri Vintageのブーツを合わせています。

昔はモデルをやっていて、「痩せなきゃ」とか「こうじゃなきゃ」と考えていることが多かったんだと思います。そうやって仕事や考えに縛られていることもあったんですが、そこから解放された時に「めっちゃラクやん」と思えて。それ以来、自由に生きて好きなことをやっている気がします。自分の思い入れがあることや好きなこと、プラスになるようなことを選ぶようにしています。だから、ネガティブ思考もなくなりましたね。もちろん、時にはイライラすることもあるけれど（笑）。あとは髪を金髪にしたこともターニングポイントと言えるかもしれないですね。今の活動はアパレル時代の延長線上。ショップスタッフをしていた時にインスタを活用していて、その流れでたくさんの人に知ってもらえるようになって。今も“インフルエンサーだ”という感覚は特になくて、自然と今のスタイルに至ったという感じかなと思っています。